今日のレッスンからテキストは8月号です。ダイアログの登場人物は、アンドロイド女子のジーニーとホテルの従業員。会話には参加していませんが、ジーニーのボーイフレンドのフランキーもその場にいるという設定のようです。
キーセンテンスは、ジーニーの「このスーツを着て入浴してもかまいませんか?」
Is it OK to take a bath in this suit?
です。「このスーツ」って何かといいますと、アンドロイド専用の浴用スーツなんですね。
前回の登場時に、生みの親であるフランク・N・スタイン博士に、フランキーと日本に行って温泉に入るの!と報告したジーニー。
いやいや君らアンドロイドやん、そのまま温泉入ったらどんな不具合あるかわからんし、とあわてた博士は、二人のために専用の浴用スーツを作ることにしたのでした。
問題は、宿泊しているホテルの温泉で、そのスーツの着用が許可されるのか?ということですね。そこでキーセンテンスの質問となったようですが、従業員の答えは
Yes, at this hotel people can bathe in swimsuits.
でした。「当ホテルでは水着で入浴していただけます」とのことで、答えになっているのかどうか微妙なところですね。スタイン博士の特殊スーツは水着とみなせるものなのでしょうか。
さらに、”people”にアンドロイドは含まれるのか?とか、もしジーニーたちが壊れた場合、ホテルに責任はあるのか?などの問いが浮かんできますが、これまでのラジオ英会話の世界観からすると、悪いようにはならないと思います。
ただ、ジーニーとフランキーの恋愛模様もちょっと飽きてきたなあというのが正直なところですね。そろそろ宇宙人と戦ったり、二人で共謀して世界中のAIを支配下に置いたりしてほしいのですが、無理な相談でしょうか。
嫉妬や孤独、虚栄心など人の複雑な感情を着実に身につけていっているようですし、シンギュラリティは近いような気がします。
ちなみに、ジーニーの外観は、映画「アーカイヴ」のアンドロイドの完成形みたいなのを想像していたのですが、テキストの挿し絵を見る限り、キテレツ大百科のコロ助なんかに近いタイプのようです。意外でした。