2013年度夏季色彩検定までいよいよ1週間を切ってしまいました!
2011年・12年度の過去問題集が、もしパックで販売されるようなら絶対その方が得だしちょっと様子を見てみよう。などと考えていたものの、結局そんな気配は見られず。
しかも、あろうことか、そうこうするうちに単品での購入自体すっかり失念してしまっていたことに先週になってようやく気づき、ちょっと嫌な汗が出ております。
しかし、今さら新しい教材を導入するのも危険ですので、今回は公式テキストと2009年・2010年の問題集を徹底的につぶして臨むことに。
んで、その一環として、昨日、色彩検定2級公式テキスト掲載の慣用色名の特徴をおさらいしていたところ、○×式の正誤問題を自作したら面白そうだとふと思い立ち、さっそく作ってみました。
下記1~10の問題について○か×かでお答えください。正解と解説はこのページの下の方に。慣用色名について暗記できているかどうかの直前チェックとしてお役立ていただけましたら幸いです。
[問 題]
- 桧皮色は桧の皮を染料にして染めた茶色の色名である
- 日本語の色名には宝石から取られたものが多数ある
- 鬱金色は、ウコンの根で染めた黄色の色名である
- 黄の染色に古くから用いられてきた刈安草は、刈りやすいからその名がついた
- オールドローズは「オールドローズ」という品種のバラを由来とする色名である
- ローアンバーはそのままの琥珀の色、バーントアンバーは焼いた琥珀の色である
- 木の葉の緑という意味のリーフグリーンは、系統色名でいうと「くすんだ黄緑」である。
- ローシェンナ、バーントシェンナという色名の語源であるトスカナ地方の土は、鉛アンチモン酸を多く含む。
- 英語の色名マルーンの語源は、スペイン産の大粒の栗を表すイタリア語の「マローネ」である。
- 朽葉色を系統色で表わすと「灰みを帯びた赤みの黄」となる。
[解答と解説]
- ×
桧皮色は、桧の皮のような色ではあるが、桧の皮を染料にしているわけではない。 - ×
日本語の色名には宝石から取られたものは珍しい。琥珀色は数少ない例のひとつ。 - ○
鬱金色は、ショウガ科の多年草ウコンの根で染めた黄色の色名である。 - ○
イネ科植物の刈安草は、刈りやすいからその名がついたという。刈安草を染料として染めた黄のひとつが刈安色。 - ×
オールドローズという色名は、くすんだバラ色というような意味で、バラの品種に由来するものではない。 - ×
「ローアンバー」「バーントアンバー」というときの「アンバー」は「ウンブリア地方」を意味し、英語のつづりは「umber」。琥珀を意味する「アンバー」は「amber」で、別物である。 - ×
木の葉の緑という意味のリーフグリーンは、系統色名でいうと「つよい黄緑」。「くすんだ黄緑」にあたるのは、草の色を意味するグラスグリーンである。 - ×
天然顔料として昔から用いられてきたトスカナ地方の土には、酸化鉄とコロイド硅酸が含まれる。鉛アンチモン酸がかかわるのは、ジョンブリアンなど黄色の絵の具の色。 - ○
大粒の栗をあらわすイタリア語の「マローネ」がフランス語の「マロン」になり、英語の「マルーン」となったらしい。 - ×
朽葉色を系統色で表わすと「灰みを帯びた赤みの黄」ではなく、「灰みの赤みを帯びた黄」である。有彩色の明度及び彩度の修飾語と、色相に関する修飾語とで「~みの」が重複する場合は、色相に関する修飾語の方を「~みを帯びた」に変える。
以上、色彩検定2級出題の慣用色名にまつわるクイズでした。
最後の第10問の解説を書きながら、系統色名の組み立て方について不安があることが分かりましたので、ちょっとこれからおさらいしてきます。