「『憧れの自分』になれる!筆跡の魔法」というオンライン講座を受講したので、その感想を。
ヒューマンアカデミーの『たのまな』で開講されていた無料講座で、“筆跡仕事人”こと芳田マサヒロ講師が、「文字力(文字を書く基礎力)と、筆跡力(文字の個性)をグーンとアップさせるコツを伝授」してくれるという講座です。
オンラインセミナー「『憧れの自分』になれる!筆跡の魔法」の内容
パソコンやスマホの使用が日常化している今、なかなか改まって文字を書く機会が少なくなったかもしれません。中には自分の書いた文字に、コンプレックスを持つ方もいるでしょう。
そんなあなたの文字が「劇的に変わる」きっかけとなる、無料オンラインセミナーを開催いたします。
「文字を書く機会が少なく」「自分の書いた文字にコンプレックスを持つ方」。まさに私のことではないですか。
手書き文字について、最近もっとも不便を感じたのは、昨年11月の日本語検定の受験時でした(令和2年度(2020年度)第2回日本語検定を受験しました)。日本語検定の解答用紙は、マークシートではなく手書きです。漢字の書き取り問題はもとより、選択肢問題の肢の番号や記号も解答欄に「1」とか「ア」とか書き込むのですが、自分の字を見る度に微妙な気持ちになりました。汚いとか判別できないとかではないのですが、なんというか自信がなさそうなんですよね。
今後、検定1級を目指すにあたって、これでは精神衛生上よろしくありません。講座タイトルの「憧れの自分」「魔法」というキーワードには若干気恥ずかしさを覚えましたが、「劇的に変わる」というフレーズに期待して、受講を決めました。
告知されていたセミナー内容はこちらです。
- 読みやすい文章を書く5つのコツ
- 筆跡には「その人らしさ」があらわれる
- あなた自身を、筆跡診断!
- 「なりたい自分」になれる、筆跡の魔法
- 憧れの自分になる書き癖の変え方のコツ
セミナーの形式は、Zoomでした。
自分の手書き文字の欠点がわかった
「読みやすい文章を書く5つのコツ」は、いきなりお役立ち感がありました(講義で紹介された順、番号は私が振ったものです)。
- 右上がり6度の法則
- 右下重心の法則
- すき間均等法(等間隔)
- 漢字10 ひらがな8 カタカナ6
- 字間は広く、均等に
これらが、主に「美」「文」「字」の三つの文字を例として解説されたのですが、①〜③の解説を聞いて、いきなり自分の字がダメな理由が分かってしまいました。
①「右上がり6度の法則」は、文字の横棒と言うか水平のパーツが全体的にほどよい右上がりになっているかどうか。
「右下重心の法則」は、「美」や「文」の右下の「はらい」の部分が、水平線に対して浮き上がっていないか。ここは、右上がりにせず、ぐっと下に落ち着けること。
そして、「すき間均等法」は、パーツ間の空きが等間隔になっているかどうか。例えば「美」を構成する「一」の間隔(「目」や「月」などにもあてはまる)や、「文」の「亠」の点の位置などです。
どうやら、私の手書き文字は、これらの三つの法則にことごとく反していたようです。水平パーツが右上がりのところもあれば、右下がりのところもあり、パーツ間のすき間はバラバラ。
五つコツのうち、残る二つ④「漢字10 ひらがな8 カタカナ6」(文章における漢字、ひらがな、カタカナの文字の大きさの割合)、⑤「字間は広く、均等」には、なんとなくできていたようです。
しかし、個々の文字だけ取ってみると美文字とは程遠い。その事実を突きつけられるのが、1字1字を解答欄に書かなければならない日本語検定ということだったようです。反省して、1級受験までに精進します。
文字で「憧れの自分」になれるのか?
「筆跡には『その人らしさ』があらわれる」のコーナーでは、「東京都」「神様」の5文字をはがき大の紙に縦書きで書いてくださいという課題が出ました。
対面のレクチャーでは、これらの字に含まれる縦線の上下への突出や左右への払いの長さ、パーツの間隔などから先生が診断を行うようですが、今回はZoomなので自分の書いた字を見ながら自己診断となりました。
その他は、「キャリアアップ」「良縁」「金運」につながる字の特徴の紹介や、綾瀬はるかさん、天海祐希さん、高橋尚子さんら女性が憧れる女性有名人の筆跡診断などがありましたが、まあこのあたりは何ですか、1時間半のレクチャー、それもオンラインでは伝えにくい部分なのだろうという感想です。
ただ、最後に教わった「新しい書きグセ」を身に付けるために、なりたい自分をあらわす四字熟語を、毎日20回書くというレッスンは、意識を変える効果があるような気がしています。
例えば、毎日「鎧袖一触」と書いていたら、刷り込みでアナベル・ガトーのような武人のメンタルが備わってくるかもしれません。これは実践しない手はないでしょう。
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ちなみに、読みは「がいしゅういっしょく」で、「鎧の袖に少し触れるぐらいのわずかな力で、簡単に相手を打ち負かすこと」の意。「日本語検定公式テキスト・例題集 日本語上級」にも載ってますので、1級・2級受験予定の方は、この機会にぜひ覚えてしまってください。