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HELLISH ROCK PARTⅡに行ってきました ~メタラーが黒服を愛好する理由に関する一考察~

音楽
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6月9日、大阪のIMPホールで開催されたドイツのヘヴィメタルバンドHelloween(ハロウィン)の来日公演“HELLISH ROCK PARTⅡ”に、亭主ともども行ってきました lml

スペシャルゲストは、Helloweenのオリジナルメンバーだったカイ・ハンセン氏率いるGAMMA RAY(ガンマ・レイ)です。どちらも好きなので、こりゃ力配分が難しいわーと悩んだのですが、もうなるようになれ、ということで先行のGAMMA RAYのスタート前に、可能な限り前へ。

そしたら、周りの皆さんが予想以上にアグレッシブで、1曲目の“Anywhere in the Galaxy”が始まった途端、人の波にのまれてえらいことに。久々にライブで死ぬかと思いましたが、後退するのも悔しいので、そのまま踏ん張りました。全身汗だくになったけど、楽しかった!アーライ!!

しかし、その位置をキープしたまま、続くHELLOWEENを乗り切るのはとても無理だと判断し、GAMMA RAY終演後にいちどホールを脱出。

IMPホールは再入場ができるので、道路を渡った向かいのコンビニにビールを買いに行って一服したところ、すでにエネルギーが尽きていることを自覚してしまった四十路が二人。HELLOWEENは後方でまったり見ようかということになりました。直近のライブのセットリストを見ると、“If I Could fly”などしっとり目の曲が目立っていたこともありましたし。

ところが、いざ開演してみると、1曲目が“Eagle Fly Free”だったりしていきなりテンションが曝上がり。「Extracting tension from sources unknown」とは、こういうことでしょうか。念願の“Power”も、ここのところほとんどやってなかった“Burning Sun”も聴けたし、大満足でした。

ちなみにセットリストは次のとおり

<オープニング>
For Those About to Rock (We Salute You) by AC/DC
Walls of Jericho

<本編>
01 Eagle Fly Free
02 Nabataea
03 Straight Out of Hell
04 Where the Sinners Go
05 Waiting for the Thunder
06 Burning Sun
07 Drum Solo
08 I’m Alive
09 Live Now!
10 Hold Me in Your Arms
11 Steel Tormentor
12 Hell Was Made in Heaven
13 Power

<アンコール1>
14 Are You Metal?
15 Dr. Stein

<アンコール2>
16 Halloween / How Many Tears / Heavy Metal (Is the Law)
17 I Want Out

<エンディング>
A Tale That Wasn’t Right (Unarmed Version)

ところで、当日、会場に近づくにつれ、思ったことがありました。ドレスコードがあるのかってぐらい、黒い服の人が多い!

そういえば、HELLOWEENもGAMMA RAYも、プロモ写真は黒ずくめです。

深く考えたことがなかったのですが、なぜメタルの人は黒い服を着るのか? 調べたところ、明確な解答は見つからなかったのですが、「色の不思議と心理」というページが見つかりました。

(※2015.05.04追記 現在はアクセスできなくなっていますが、こちらのURL
http://www1.ocn.ne.jp/~siesta/color-page1.htm
で運営されていたページです)

こちらのページに、「この色の服を身に着けたい人はこういう心理」的な解説が載っています。それによると、「黒が気になるのは、強い意思を持っている時」だそう。

抜粋させていただきますと、

・こだわりや強さを演出するには最も適した色
・高級感や重圧感をもたらす
・精神的に圧迫してくるものと闘おうとしている
・自分自身をしっかりさせ、毅然とした態度を保つ
・ナイーブな感性、強さへの憧れ
・ミステリアスなイメージ、近づき難い感じ
・反社会的な印象も与え、打ち解けにくい人と思われてしまいがち

などの項目が、ヘヴィメタルの一般的なイメージと結びつきそうな気がしました。

ただ、メタル系のアーティストの人って、上記の意味で黒を着る必要がない気がするんですよね。実はどのジャンルより、イケメン度が高く、体力があり、メンタルも強いのがメタル系の人たちじゃないかと。すなわち、自分を強く大きく見せる必要がない人たちです。

そんな彼らが、なぜ黒を身につけるのかというと、これはもはや様式美というか。いつからか「メタル=黒」の図式が定着してしまっているので、単に黒以外だと違和感があるという話ではないかと思います。

思えばファンにしても、物販のバンドTシャツが黒だからとか、お気に入りのアーティストと一体感を得たいからとか、そういう理由で黒を着ているだけで、周りを威嚇する意図はなさそうな。

ということで、少なくとも今日のメタルファッションにおける黒には、特に意味がこめられているわけではないというのが、今日の結論なのですが、いかがなもんでしょうか?

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