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「ハーフと言えば美形でバイリンガル」というステレオタイプを捨てて良識ある純ジャパになるヒント

ハーフが美人なんて幻想ですから-困った「純ジャパ」との闘いの日々 一般教養
この記事は約2分で読めます。

『ハーフが美人なんて妄想ですから!!- 困った「純ジャパ」との闘いの日々』を読みました。

著者は日・独ハーフの女性サンドラ・ヘフェリンさん(サイトはこちら)。ご自身や知り合いのハーフ(主に日本人と欧米人の間に生まれた人)の体験をもとに、「ハーフ」を

「美形でバイリンガル」
「美形だけど日本語しか話せない」
「容姿が残念だけどバイリンガル」
「容姿が残念で日本語しか話せない」

の4つに分類し、「美形でバイリンガル」以外の類型が、「ハーフ」に妄想を抱く日本人「純ジャパ」にどれだけ悩まされているかを、事例も豊富にレポートしてくれます。

「ハーフ」と聞けば、滝クリやベッキー、ローラ、ウェンツあたりの顔が浮かんできたり、「ハーフの子が欲しい」「ハーフは20歳超えると太りやすい」みたいなことを言ったり思ったりしたことがある方は、十分に「純ジャパ」の素質ありだそうです。

すでにお知り合いであったり、今後知り合うかもしれなかったりする外国ルーツの皆さんを困惑させる前に、ぜひご一読を。語学習得や国籍選択の問題についてのエピソードを読んだ後では、「えー、ハーフなのに英語しゃべれないの?」「いつお国に帰られますか?」などの発言がいかに無神経であるかが想像できるようになります。

そうそう、これ読んで思い出しました。私の出身地である徳島県板野郡で幼少期を過ごしたハーフ、アンジェラ・アキさんが、近所の店に行くたびに、そこのおばさんから「日本語うまいねえ」みたいなことを言われるのが嫌だった、という趣旨のことを何かのインタビューで語っていましたっけ。

記事みつけました
【エンタがビタミン♪】アンジェラ・アキ、「お母さんは見せ物じゃない」“地獄”の少女時代と名曲誕生秘話。

おそらくそのおばさんに悪気はなかったのでしょう。まさに困った純ジャパ。

インタビューを読んだ当時も、そのおばさんに対してかなり頭にきたものでしたが(これは、私が地元の典型的な年寄り連中のエピソードの数々を思い出したからですが)、この本を読んであらためて、アンジェラさんには申し訳ないと思うようになりました。

勝手に地元を代表して謝りたいと思います。

ただ、思ったのですが、「ハーフ」に限らず、自分にとって異質な存在を排除しようとしたり、勝手に妄想をふくらませてそれが裏切られると怒ったりがっかりしたりする手合いは、世界中のどこにでもいるのでしょうね。

そして、私もある場面では、知らず知らずその手合いの一人になっているのかもしれません。実際、「私は属性で個人を判断するような下品なことはしない」という気持ちで今日のブログ記事を書いていたはずなのに、無意識に「地元の典型的な年寄り」なんて書いていたり。こりゃなかなか難しいですね。

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