「グリーン水素」とは何でしょう?まずは3行で説明します。
水素は燃やしても二酸化炭素が出ないので、新しいエネルギーとして期待されている
グリーンじゃない水素はブルー水素とかグレー水素などと呼ばれる
水素に色はありません。ですが、その製造過程の違いによって、「グリーン水素」「ブルー水素」「グレー水素」その他の色に区別されることがあります。
このページでは、主にグリーン水素についてざっくりとご説明します。
水素のつくり方は、大きく分けて二つです。
水を電気分解する方法
化石燃料から取り出す方法
です。
水を電気分解する方法のうち、再生可能エネルギーによる電気を使ってつくられた水素を「グリーン水素」といいます。
水素は、燃やしても二酸化炭素が出ないので、脱炭素時代の新しいエネルギーとして期待されています。
しかし、その水素を作る過程で二酸化炭素が出てしまっては意味がありません。
そこで、注目されているのが「グリーン水素」なのです。電気分解には大量の電気が必要で、そして再エネの電気はまだまだコストが高いという課題はあるんですけどね。
うーん、原子力の電気による電気分解でつくられた水素は「ピンク水素」「パープル水素」なんて呼ばれることもありますが、グリーン水素に分類する人もいるようですね。
これはとくに呼び名がないようなんですね。ちなみに資源エネルギー庁のサイトは、再エネ以外の電気を使うことには触れていません。
次世代エネルギー「水素」、そもそもどうやってつくる?(2021-10-12)|資源エネルギー庁
グリーン水素を理解するために、ブルー水素とグレー水素も押さえておいたほうがよさそうですね。まずグレーからいきましょう。
グレー水素は、化石燃料から取り出された水素です。製造のプロセスで、ふつうに二酸化炭素を排出します。
ブルー水素も化石燃料を燃やしたガスから取り出された水素です。
グレー水素の違いは、排出された二酸化炭素を出しっぱなしにしないというところです。
「CCS」と呼ばれる方法を使います。CCSは、二酸化炭素を空気中から回収して地中などに閉じ込めてしまう技術のこと。
ちなみにCCSは「Carbon dioxide Capture and Storage」(二酸化炭素をつかまえて貯める)の略です。
そういうことですね。ということで以上、このページではグリーン水素を中心に、ブルー水素、グレー水素など色の名前がついた水素についてご説明しました。
グリーン水素とは、再エネで水を電気分解してつくった水素のことです。製造する過程においても二酸化炭素を排出しないので、水素のなかでもとくに注目されています。