ゴディバのロゴマークは、一糸まとわぬ姿で馬に乗った女性を描いたものですが、あれは11世紀のイギリスに実在したゴダイヴァ伯爵夫人をモデルにしたものなんだそうです。
ゴダイヴァ夫人は、伯爵である夫がじぶんの領民に重税を課すのに心を痛め、夫に減税を願い出ました。すると夫は非情にも、「着衣なしに馬にまたがって街中を回ったら言うことを聞いてやる」と。
夫は、どうせ出来やしないだろうと思って言ったのですが、夫人は「領民のためなら」と夫の無茶ぶりを実行。このエピソードに感銘を受けたベルギーのジョセフ・ドラップス氏は、自身のチョコレート会社にゴダイヴァ夫人の名を冠し、夫人の姿をロゴマークにしたのでした。
とまあ、そんな豆知識をどこかのポータルのニュースで仕入れ、昨日会社に行きましたところ、同僚のIさんにゴディバの包みを差し出されびっくり。
なんと偶然にも、ゴディバのミルクチョコレートがけのプレッツェルをもらってしまったのでした。
さっそく開けて食べてみたところ、チョコレートの甘みと、プレッツェルの塩味のバランスが絶妙で、やみつきになる味です。一口サイズということもあり、食べ始めると止まりません。
思わず一気に食べてしまいそうになり、危険なので、味から気をそらすべく、パッケージの色彩を分析をしてみました。
ゴディバの「ミルクチョコレート ミニプレッツェル」のパッケージは、ベースカラーが黄みの強いくすんだゴールドで、アソートカラーがベースカラーが赤みがかったくすんだオレンジ。ちなみにこのオレンジは、その上に描かれたチョコレートとは同じ色相のトーン違いです。
ベースカラーのゴールドと、アソートカラーのオレンジは、ほんの少し色相が異なるだけで、どちらもくすんだトーンですので、この二色を並べただけでは、ぼんやりした印象になってしまいます。
その点、このパッケージは、二つの色の間に光沢のあるゴールドの線を入れることで、引き締まったメリハリのあるデザインとなっています。
このように、色と色の間に金属色や無彩色をはさみ込むことを「セパレーション」といいます。セパレーションを似た色どうしの間に施すとメリハリをつけることができ、ビビッドな色どうしの間に施すと、境目に表れる不快なぎらつきを解消することができます。
簡単にできて効果的ですので、配色してみたところ、なんだか冴えない印象になったり、目がチカチカしたりというときにお試しください。
ちなみにこの「セパレーション」、カラーコーディネーター検定3級試験頻出です!受験を考えている方はぜひともおさえておいてくださいね。