『COLOR WORKSHOP―デザイナーとアーティストのための色彩教室』(デヴィッド ホーナング 著)を読みました。先日の『色彩―カラーコーディネーター入門』と同じく、図書館でたまたま手に取った本です。
「読者が色の基本原理を学び取った後に、一連の練習問題を通してその応用法を探っていくことのできる読者参加型の“ワークショップ”として編まれている(「序説」より)というこの本。
収録されている「練習問題」は、著者のデヴィッド・ホーナング氏が教鞭をとる「ロード・アイランド・スクール・オブ・デザイン」で採用されてきたものだそうです。出版は2005年ですが、普遍的なことばかりを扱っているため、全く古さは感じさせません。
冒頭の「本書に寄せて」で、ネブラスカ大学リンカーン校学部長マイケル・ジェームス氏が書いているところによると、ジョゼフ・アルバースの『Interaction of Color』やヨハネス・イッテンの『The Color of Art』といった色彩の名著と併用するだけの価値をもつとのこと。
これはまた、よいものを見つけてしまいました。色彩検定を経て、色をある程度見ることができるようになった私が、自分で色を作り出すという次のステップに踏み出すための、格好の指南役となってくれそうです。
レッスンはパート1「色の見え方」からパート9「コンピューターで作るカラー習作」まで9つのパートに分かれており、それぞれ基本原理を学んだ後に課題をこなすという構成。
課題は、グワッシュ(不透明水彩絵の具)を用いての制作が推奨されていますが、パソコンで制作できるものもあり。まずは、フリーソフトのIncscapeを用いて、挑戦してみようと思います。