ほぼ日書評チャレンジ中

このページにはプロモーションが含まれています。

なるべくお金をかけずに配色センスを磨きたいなら黙って手に取るべき色彩教育のド定番教科書とは?

色彩-カラーコーディネーター入門 カラーコーディネーター
この記事は約2分で読めます。

『色彩―カラーコーディネーター入門』という本を、昨日、図書館でたまたま手に取りました。

薄い本だったので、色彩のことを浅く広く書いたお気軽な本かな?と最初思ったのですが、ページをめくってみて驚きました。

色彩検定の公式テキストに載っているような知識が満載。

まず、色の表わし方については、3級で学ぶPCCS、JIS慣用色名、2級で学ぶJIS系統色名、マンセル表色系、そして1級で学ぶオストワルト表色系、NCS、XYZ表色系、L*a*b*表色系やISCC-NBC色名やバーリンとケイの基本色彩語まで網羅されています。

色の調和についても、PCCSを使った色彩検定2級レベル配色技法が紹介されていて、何なんだこの本は?と思ったところで出版社名をよく見ると、「日本色研事業」。

日本色研事業株式会社は、PCCSの著作権を持っている会社で、検定に使われる「新配色カード」を作ってるところです。いわばPCCSの本家。そりゃ充実してるはずだ。失礼しました。

調べてみると、この『色彩―カラーコーディネーター入門』、私が知らなかっただけで、専門学校や大学の教科書として使われたり、先生が個人的に生徒にすすめたり、という色彩教育の場面で評価の高い本である模様。

そういえば、色彩検定2級検定会場でコンパクトな参考書+問題集だけを眺めている若い受験生を見て、「それだけで大丈夫なの?」といらぬ心配をしたものですが、学校でこんなのをがっつり勉強してたら、検定公式テキストいらないかもな、とも思えてきました。

そして、カラーコーディネーター3級から色彩の勉強に入ったのは、大きな回り道だったのかも…とも。

センスのよい配色ができるようになりたいけど、検定受験はハードルが高い、と思っている人には、まずこの本をおすすめします。1,500円と比較的安価ですし。

その場合、オストワルトやXYZ表色系の解説なんかは難しいので、とばしてしまってかまいません。この本と「新配色カード」を買い、配色例に従って切り貼りをしてみるだけで、かなりの成果が得られるのではないかと思います。

色彩―カラーコーディネーター入門

タイトルとURLをコピーしました