きょうはAmarantheの来日公演(2016年9月21日、大阪・なんばHatch)の感想。単独ライヴではなく、Helloweenジャパンツアー2016のスペシャルゲストとして観たのだが、前記事でも書いたように、今回はどっちかというとAmaranthe目当ての側面が大きかったので、1記事割いてレポートすることにする。
Amarantheの名前を初めて知ったのは、今年1月に出されたHelloweenの来日の告知。しかし、Amarantheというバンドについて、情報を少し仕入れた段階では、全く心が動かなかった。
というのは、スウェーデン出身というのはいいとして、ヴォーカリストが3人いて、うち1人は女性。Wikiによると、「モダン・メタルコア・スタイルが特徴」って、何やらややこしげなんだもの。メタルバンドの編成に関して、超保守的な好みを持つ私としては、正直「Helloweenと一緒に来るなら…しかし、うーむ…」という印象で。
が、いよいよHelloween来日が迫った5月。せっかくだから、Amarantheも最新アルバムぐらいはチェックしとくか、ということで2014年リリースの『Massive Addictive』を聴いてみたらば。ば!
なんですか、この明らかにメタルなのだが、ダンスミュージック的な要素がふんだんにあり、メロディは80年代洋楽どっぷり世代の45歳の心を鷲掴みの超良メロのバンドは!
いわゆるキャンディボイスの女性ヴォーカルと、BON JOVIを彷彿とさせるイケメン的男性クリアヴォーカル、そしてもう一人の男性によるスクリームヴォーカル(「ヴォーッ」てやつね)のスウィッチングも新鮮だし。
さらに、YoutubeでPVをいろいろチェックしてみて、皆のルックスの良さと映像のクオリティの高さにビビる。
Dropdead Cynical
The Nexus
ということで、すっかりノックアウト。亭主も同様だったらしく、こうして我が家にAmarantheブームが訪れた。
そんな折、Helloweenのドラマー、Daniの急病による公演延期が決定し、振替公演まで、3か月間の空白が。その間、1st『Amaranthe』2nd『Nexus』も聴くことでさらにのめり込み、Helloween大阪公演の9月21日は、完全に「Amarantheのライヴの日」という位置づけになっていた。
そして迎えた当日。開演30分前のHelloweenファンとあまりに客層が違っていたらどうしよう、と若干不安になりつつ、会場に足を踏み入れたところ、まあ、これまでライヴハウスで観たメタルのライヴとそう変わらない雰囲気で一安心。
ステージに近いブロック後方の手摺前に少々空きスペースがあったので、そこに潜り込んで、開演を待った。この時点では、撮影OKか分からなかったので、残念ながら写真はなし。ステージセットは、背景に「A」のロゴマークが描かれただけの、シンプルなものだった。
ロゴはこれね。
さて、午後7時。開演予定時刻きっかりに、Amaranthe登場。1曲目は「Digital World」で、いきなり色々と振り切れる。
その後は、ひたすら歌い踊っていたので、曲順は残念ながらよく憶えてない。ただ、ほぼこの通りなのではないかという、他のライヴのセットリストを見つけたので、貼っておく。今年7月のフィンランドでのライヴなんだけど。
「Inbvincible」「1,000,000years away」「Afterlife」「Electroheart」「Call Out My Name」「The Nexus」「True」「Dropdead Cynical」などなど。3枚のアルバムを聴いて、ライヴでも聴きたいと思った曲は、ほぼセットリストに入ってた。
特に、直前の一番のお気に入りだった「Electroheart」は嬉しかったな。
心残りは、「Amaranthee」と「The Nexus」で客席にマイクが向けられるも、歌詞をほとんど覚えていなかったので、歌えなかったことだ。勿体ないことをしたし、メンバーのみんなには申し訳なかった。
そうそう、Amarantheのメンバーは、PVやアルバムジャケットを見る限りコワモテな印象もあり、取りつく島もない感じだったらどうしようと心配していたが、普通に「アリガトー」とか言ってくれるフレンドリーな人たちだったという印象。
女性ヴォーカルのエリゼは、イメージよりなんかかわいい感じだったな。大阪公演の衣装は、アルバムジャケとかPVでおなじみの黒ずくめじゃなくて、セクシーな森ガールというか何というか。多分、最前列にいたら、目のやり場に困ったかもしれない。
で、このエリゼの歌唱力が超絶で。色々心配していたことの一つに、ライヴでの再現性があったのだけど、アルバム以上にパワフル(しかも余裕あり)でびっくりした。いや、すごいバンドに出会ってしまったな。で、このタイミングで、10月にはニューアルバムがリリースされる。楽しみだ。
なお、新曲「That Song」がすでに公開されている。従来よりロック色が強い?