7月1日に、集団的自衛権の行使のため、憲法解釈を変える閣議決定が行われましたが、その後の記者会見で、安倍首相が紫のネクタイをしていました。
厳密に言うと、紫の入ったストライプですが…首相官邸サイトで動画が見られます。
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平成26年7月1日 安倍内閣総理大臣記者会見
さて、安倍首相がこの重大なイベントに紫を選んだことには、何か理由があるのでしょうか。紫という色の効果や意味、イメージから、独断と偏見で考えてみました。
1. 中立的で落ち着いた感じをかもしてみた
紫は、暖色にも寒色にも属さない「中性色」です。すなわち中立的な色。また紫は、一般に「優雅」「上品な」「崇高」というイメージを持つとされる色です。そんな紫を使うことによって、暴走したりしないよー、歯止めはかけていくよー、ということを訴えたかったということが考えられます。
2. 熱意を控えめに表明してみた
安倍さんは、本来は赤を使いたかったのかもしれません。赤は、動的なイメージを持つ色ですので、赤いネクタイは、自分の情熱やパワーを相手に伝えるスピーチやプレゼンに効果的だと言われています。
しかし、今回の閣議決定のテーマである集団自衛権については、あまり情熱を見せるのは危険です。反対派の危機感を煽り、今後の活動がやりにくくなること必至。
そこで、情熱の赤に鎮静の効果があるといわれる青を混ぜて紫にしてみた…という仮説はいかがでしょうか。
3. 最高権力をアピールしてみた
日本史の授業で学ぶ「冠位十二階」の位にはそれぞれ色が割り当てられているのですが、最高位の色は紫です。また、昔は紫の染料はとても貴重で、権力者しか用いることができませんでした。紫に「優雅」「上品な」「崇高」というイメージがあるのは、そのためです。
さて、安倍さんは、紫が権力の象徴であることを知っていたのでしょうか。知っていたとして、国家の最高法規である憲法に敬意を表するために着用したのであれば、安心なのですが。
以上、集団的自衛権の行使のために憲法解釈を変えるという閣議決定後の記者会見で、安倍首相のネクタイが紫だったことの理由を考察してみましたが、いかがでしょうか。
翻って、紫のネクタイは、並々ならぬ意欲を持って、強行突破で決定してしまったプランを、周囲の人たちに納得させるためのプレゼンの際に効果的だったりするのかなあと思いました。そのような機会がある方は、ぜひ一度お試しいただければと。