名古屋のお土産に「小倉トーストラングドシャ」をもらいました。小倉トーストは食べたことがないので、再現の度合いは不明ですが、中のチョコはしっかり小豆の味でとにかく美味しい。
また、パッケージデザインの完成度が非常に高いと思いましたので、今日はその色の分析をしてみようと思います。
小倉トーストラングドシャの個装パッケージは、あざやかな紫とあんこ色(?)のグラデーションの背景に、小倉トーストの画像と、ロゴがあしらわれたデザインです。
使用されている色をざっとピックアップするとこの5色。背景の紫、一般にきつね色と呼ばれるトーストの色、マーガリンの淡いイエロー、小倉あんの色、ロゴのゴールドです。
色相環の上に並べて、色と色の関係を見てみましょう。小倉あんの色は赤を暗くしたもの、トーストの色はオレンジ色をくすませた色、マーガリンとロゴのゴールドは黄色を明るくした色です。
小倉あん、トースト、ロゴ、マーガリンは、「ナチュラルハーモニー」の関係にあると言えそうですね。色相が近い色どうしの配色で、黄色に近い色ほど明るくなっています。自然で調和した配色。美味しそうな色合いです。
また、紫と黄色は対照的な配色で、よく調和します。
紫と、小倉あんの色はいわゆる「中差色相配色」。色相差が中途半端で、不調和だと感じる人もいる配色ですが、その不安定さが、緊張感とディープな感じを生み出しているような気がします。
ちなみに中差色相配色は、日本では伝統的に用いられてきた配色で、平安貴族の衣装にも見られる色使いだったりします。
ということで、美味しそうだけど、どこかB級グルメ感のある小倉トーストのイメージにぴったりなパッケージではないか、というのが私の感想。
ただ、ネットで名古屋の喫茶店の小倉トーストの画像をいくつか見たところ、このパッケージの画像に似た小倉トーストって意外にないんですよね。パッケージデザインの選定にあたって、論争にならなかったのでしょうか。
何だかむしょうに小倉トーストが食べたくなってしまいました。あと、小倉トーストラングドシャも、また食べたいです。名古屋に行くことがあったら、絶対お土産に買いますし、誰かが名古屋に行くと聞いたら、リクエストしてしまいそうです。