2014年の秋は、ビビッドな赤が流行色なのか、街ゆく人のファッションや、ショップの店頭などでよく見かける気がします。朱色、バーミリオン、あるいはスカーレットなどと呼ばれる黄みがかった鮮やかな赤。今日は、そんなオレンジ系の赤のコーディネートを考えてみたいと思います。
先日、台風19号が襲来したときの写真にも、きっちりこの色が写っていました。この方は白地の細いボーダーのトップスと合わせているようですね。
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ファッション誌の特集にも、アパレルのプレスの方のお気に入りとして、取り上げられています。
美女プレスが着たい「必殺」スカートはコレ♪「甘すぎないオレンジ系の赤が新鮮!」|X BRAND(2014年10月15日閲覧)
(※http://xbrand.yahoo.co.jp/category/fashion/13306/7.htmlで公開されていた)
この色、PANTONE(パントン)の2012年のカラーオブザイヤーだった「タンジェリン・タンゴ(Pantone 17-1463 Tangerine Tango)」を鮮やかにしたような色ですね。
Pantone 17-1463 R=221,G=65,B=36 |
また、こういった赤は、2014年秋冬JAFCAレディスウェアカラーのパレットにも登場します。流行色協会が決めた色って、正直どれだけ影響力があるのだろうと疑問でしたが、この色に関しては、如実に反映しているのかと。
そういえば、2013年の色彩検定1級2次にも、こういった色が「バーミリオン」として出題されてました。ジャケットがバーミリオン(PCCSではv3が近似色)で、ブラウスとスカートの色を同一トーンの補色にせよ、という問題。
再現すると、こんな感じなんですが…黄みの赤の補色は、青緑です。色彩調和論的には対照の調和ということで、バッチリなんですが、ファッションコーディネートとしてはいかがなものかと。試験中にかなり不安になったものです(汗)。
さて、リアルなファッションのコーディネートとして、オレンジ系の赤には何が合うのでしょう。まず、ブラウンは、赤を暗くした色なので、コーディネートすると同系色濃淡の配色となり、よく合います。ただ、その二色だけだと、紅葉した樹木みたいになってしまいますので、ベージュやグレーなどの、明るく色味が少ないベーシックな色を合わせるのがおススメ。
青緑や青など、対照的な色を合わせたい場合は、トーンの暗い色を選ぶと、こなれた感じになります。ほぼグレーに近い青緑や、紺色など。
ターコイズのような明るい青緑系の色も、オレンジ系の赤にはよく合います。アクセントカラーとしてどうぞ。
実はこの配色は、先日、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが演説をした時の衣装からとったものです。オレンジ系の赤のみのアイテムはちょっと派手すぎて…という方は、プリントの一部として取り入れてもいいかもしれませんね。
ということで、今日は色名で言うと朱色、バーミリオン、スカーレットなどと呼ばれるオレンジ系の鮮やかな赤の色のコーディネートをお届けしました。オレンジ系の赤のアイテムを買ってしまったけれど、何を合わせればいいのか分からない!とお悩みの方のコーディネートのヒントになりましたら幸いです。