チロルチョコの新商品<レーズンサンド>を食べたので、今日はそのパッケージデザインの分析と、試食レポートをお届けします。
パッケージのイラストを見たところ、チロルチョコ<レーズンサンド>は、六花亭のマルセイバターサンドなど、一般にレーズンサンドとかバターサンドとか呼ばれるお菓子を再現したもののようです。
背景はぶどうを連想させる青紫。水玉模様と「レーズンサンド」のロゴ、ぶどうの絵は、背景とトーンオントーン(同系色濃淡)の関係にあります。
レーズンサンドのクッキー部分は赤っぽい黄色、ぶどうの葉っぱは黄緑。どちらも青紫とは対照的な色相で、三色の関係は、スプリットコンプリメンタリーにあたると考えていいでしょう。とてもバランスのよい配色です。
開封してみました。底は、なんか茶色いです。そしてレーズンがぎっしり!
上部と側面は、バニラビーンズ入りのホワイトチョコで覆われています。これは期待が持てます。いざ、試食。
おっと、その前に断面の撮影ですが、またしても切断に失敗しました。ストロベリーチーズパイの悲劇再び(汗)中にクッキーが入っているタイプのチロルは、やはり切るのが難しいようです。
試食してみた感想は、再現性高し!というもの。さくさくとした食感にしっかりしたレーズンの味。ちょっと脂っぽい後味が残るあたりも、確かにレーズンサンドだなあという感じです。これ、20円ぐらいで売られているプレミアムじゃないチロルなのですが、パッケージを変えれば、30円のプレミアムにしてもいけるんじゃないでしょうか。
例えば、もっと濃い青紫色を背景色にして、「レーズンサンド」の文字は現在のようなカジュアルなロゴではなく、細い明朝体をベースにした格調高いイメージに変更。リボンに見立てた金色の帯をあしらったりしてもいいかもしれません。
同じ商品を高く売るにはどういったパッケージにすればいいか?という視点で考えてみるのは、いい発想のトレーニングになりそうです。