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137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史 一般教養
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『137億年の物語―宇宙が始まってから今日までの全歴史』を読んだ感想。面白かった。ビッグバンから、現代(2011年の福島原発事故あたり)までの地球の歩みを、わかりやすい言葉と豊富な図版で説明してくれる。

いや、いい本見つけた。英検の過去問や、対策問題集をやっていて、自然史を含めた世界の歴史や、地理、環境問題などの知識があれば楽だろうなあと常々思っていたのだが、何を読んでいいのか分からなかったのだ。

その点、これは137億年を1冊で解説。しかも、すべての時代を万遍なく取り上げるのではなく、ちょっと変わった動植物の生態や、特に興味深い歴史上の人々のエピソードに行数が割かれている。

例えば、

・クジラやイルカは太古のカバが陸を捨てて海に戻ったもの

・ヴァイキングの儀式「血まみれのワシ」は、背中にナイフを入れ、ろっ骨を全て折ってワシが羽を広げたような姿にし、肺を引きずり出して、傷口に塩をまぶすという処刑法

・コロンブスは、旅先でパトロンを満足させられるだけの発見がなかったので、現地人(友好的)を奴隷としてスペインに持ち帰ることにした

・有鉛ガソリンとフロンガスを開発したのは同じ発明家。鉛中毒で苦しんだが、死因は自分の発明品(ベッドから起き上がるための装置)による縊死

・ヒトラーは、不適格とする人間を断種したり虐殺したりする一方で、動物虐待を禁じる法律を制定した

などなど。メリハリがあるので飽きない。楽しんでいるうちに、英検で読んだあれこれのピースがつながってくる感じ。おすすめ。

日本語版を読み終えたので、次は原書にあたってみようかと。

著書のクリストファー・ロイド氏は、自分の息子に説明するために本書を書いたというので、それほど難しくはないと思う。TEDのしゃべりはかなり早口で、ちょっとレベル高いが。

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