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人前で話す時の緊張は副交感神経を優位にすればスッキリ解消

緊張しない「最初のひと言」大全 コミュニケーション
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『緊張しない「最初のひと言」大全』(著・桐生稔)を読みました。緊張しがちな場面で使える「最初のひと言」を紹介する本。「緊張しい」「あがり症」を克服したい人に向けて書かれています。

著者の桐生稔さんには、他に『話し方すべて』という著書があり、こちらは東洋経済オンラインに特集ページが開設されています。帯によると「ひろゆき氏も絶賛!」とのこと。

桐生 稔 | 著者ページ | 東洋経済オンライン
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そうそう、ひろゆき氏は本書『緊張しない「最初のひと言」大全』にも登場します。「対人編」の「いつも論破してくる人」という節です。

著者によると、「いつも論破してくる人」への対応法は「質問で戻す」ことだとか。

何を言っても「なぜそう言えるんですか?」「それはあなたの主観ですよね?」と食らいついてくる相手に対して焦りは禁物。落ち着いて答える時間を作るために、

「私は〇〇だと思いますが、どう思います?」

のように、ひとまず自分の意見を述べた後、問いを投げかけるのが得策とのことです。なるほど。

しかし、いつも論破してくるような人にこの手法が通用するでしょうか?「いやいや、まずこちらの質問に答えてくださいよ!」と、さらに詰め寄られる展開を想像して、「どう思います?」の一言が喉にひっかかってしまいそうな気がするのですが。

さて、そんな緊張しいの私ですが、本書を読んでひじょうに腑におちたことがありました。

最近、2020年のコロナ緊急事態宣言以来、じつに3年のフルリモート勤務を経て、一部出社勤務に戻ったんですけどね。ふと気がついてみると、上司・同僚と話すとき、以前ほど緊張していなかったのです。

私はコロナ前、ほぼ客先で仕事をしており、自社の人々と仕事をすることに慣れていませんでした。よって、たまに自社で過ごす日は完全なアウェー状態。朝礼のスピーチで噛みまくったり、同僚に話しかけるときに勇気をふりしぼったりしていたのです。

ところが、久々に出社したら落ち着いて過ごせるようになっており。なぜだろうと思っていたのですが、本書の「準備編」P.16「人前で話すことになった……」を読んで、その理由が分かった気がしました。引用させていただきます。

緊張する最初のひと言「絶対成功させる!」

緊張しない最初のひと言「ハァ~、憂鬱だ」

「絶対成功させる!」「ハァ~、憂鬱だ」は実際に口に出すわけではなく、まあ心構えのようなものだと思います。前者は緊張モードで、後者はリラックスモード。どうやら私は

「仕事はバリバリやりたいけどコロナ9波だし人との接触は避けたいな~」
「グループとしてはリモート勤務推奨のはずなんだけどな~」
「あ~フルリモートに戻りてえ~」

と、内心ため息をつくうちに、本書で言う「副交感神経LOVE」の状態に突入していたようです。

「ため息をつくと幸せが逃げる」なんて言われますが、とんでもないです。
息を「ハァ~」と長く吐くことで、呼吸が深くなり、副交感神経が優位になります。

おそらく、コロナ前の私は「絶対成功させる!」という緊張モードだったのでしょう。コミュ障だと思われたくない、認められたい、存在感を示したい等々、いろいろと欲があったような気がします。

しかし長い在宅勤務を経て、目の前の仕事だけに集中する充足感を知った結果、そのような欲はなくなり。結果、久々に出社した事務所のデスクでため息をついていたところ、緊張が解けて落ち着いて過ごせるようになったとは皮肉なものです。

あ、いや、これだと「よかった、それなら出社が原則になっても大丈夫そうだね!」と言われてしまいそうだな。いかんいかん。

そう言われたときに落ち着いて反論するための「ひと言」も、本書から仕入れておこうと思います。

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