POPの作り方が分かりやすく説明されている本を見つけたので、紹介しておく。『プロに教わる 1秒で心をつかむPOPのつくり方』という本。POPの色合いやデザイン、レイアウトだけでなく、盛り込むべき内容や、キャッチコピーの作り方まで教えてくれる。
本書は主に、
Chapter1「現場を知り尽くした達人たちのPOP」
Chapter2「お客様の心をつかむコトPOPのつくり方」
Chapter3「目を引く、すぐに使える簡単イラスト素材」
の3部構成。キャッチコピーや内容について触れられているのが、Chapter2だ。「コトPOP」とは、こう定義されている。
商品その「モノ」ではなく、お客様のメリットとなる「コト」を伝え、言葉の力で購買へと導くのがコトPOP。右に挙げた3つのコトをお客様目線で考えるのがポイントだ。
コトPOPにおける3つのポイントとはこちら。
- 価値がわかるコト
- 役に立つコト
- ワクワクするコト
(人気の理由、生産者のこだわり、受賞歴など)
(食べ方・飲み方の提案、健康・美容に関する提案、保存のコツなど)
(商品に対する期待感、スタッフ・購入者の体験談、商品にまつわるエピソードなど)
これらの要素が盛り込まれたポップの作例が、これでもかと紹介されており、このChapter2を読むだけでぐっと訴求力が上がりそうだ。
感心したので、アドバイスを参考に、本書をおすすめするPOPを作ってみた。
使用ソフトはInkscape。マジック手書き風のフォントは、フリーフォントのたぬき油性マジックを利用させていただいた。
なんかインパクト薄い気がするが、まあこういうのも経験、作った数がモノをいうのだろう。紙のポップを作成する機会は、ほぼないと思うが、本書で読んだことを、バナーやタイトル画像の作成なんかに活かしていきたいと思う。
なお、Chapter1「現場を知り尽くした達人たちのPOP」には、ドラッグストアとかスーパーによくある丸っこいカラフルなポップだけではなく、書店やこだわりの食品、雑貨など、お洒落あるいはサブカル系のポップの実例が多数登場する。あらゆるジャンルの店員さん必読。