昨年末、なんだかよく分からない体調不良が続いたことがあり、その頃から起床時間と決めた朝4時に起きられなくなった。寝る時間は変わっていないのに。
夫には何度も声をかけさせることになり、いかんなーとは思ったが、起きられない。申し訳ないが、「40代、二度寝するほどなんたらの妻がうんぬん」なんてWeb広告をどこかで見たことがあるし、そんな年頃なのだろう。
そんな感じで、グダグダのまま数ヶ月が経過したある日。亭主と本屋に行ったら、どこかで聞いたことのある声が聞こえてきた。
「ひゃくれつにっきゅうニャニャニャニャニャニャニャ!」
「もんげー!」
最近、Amazonプライムで「妖怪ウォッチ」を観るのに二人してハマっている私と亭主は、顔を見合わせ声のする方へダッシュ。
辿り着いた先は自動雑誌のコーナー。声の正体はこれだった。『小学一年生』4月号ふろく「妖怪ウォッチおしゃべり めざましどけい」。

売り場にサンプルが置いてあって、小学2~3年生の子が一心不乱にボタン押してたのだが、彼が立ち去った後、私もボタンを押してみた。
「3じ43ぷんだニャン」
うわージバニャンが時刻を教えてくれた。そして目覚ましアラームの音声は、ジバニャンとコマさんの
「あさだニャン!おきるニャン!」
「もんげ~おきるじかんズラ!」
であるらしい。これなら40代、朝ぐだぐだの私も起きられるかもしれない。これは欲しい。
しかし、私ら夫婦が小学一年生だったのは約40年前だ。下手すると小1の孫がいてもおかしくないのに、付録欲しさに買ってもいいものだろうか。ということで1晩熟考することにした。
そして翌日。仕事から帰ったら…。
亭主が買ってきてた。もんげーうれしい。ズラ。ちなみに価格は980円。
付録とはいえ、プラスチック製のしっかりした作り。単四乾電池2個で動く。
このボタンを押すと、時刻を教えてくれたり、色々しゃべってくれたりする。しかしあまりしつこくすると、たまにジバニャンに「なんかようかニャン?」と面倒くさそうに言われて、ちょっと凹む。
しかし、肝心の目覚まし効果はというと、
■通常の目覚まし時計の場合
アラーム音「ピピピピッ ピピピピッ」
私「……(殺意を抱きつつボタンを押す)」
アラーム音「……」
私「……(二度寝)」
■妖怪ウォッチおしゃべりめざましどけいの場合
ジバニャン「あさだニャン!おきるニャン!」
コマさん「もんげ~おきるじかんズラ!」
私「(あーなんか幸せ…と思いつつボタン押す)」
ジバニャン「……」
コマさん「……」
私「……(二度寝)」
と言う感じで、殺意が幸福感に変わったのはいいが、問題は何も解決していないのだった。亭主よ、すまん。
まあ朝起きられないのは、妖怪のせいなのねそうなのねって歌もあることだし。
ちなみに、「40代、二度寝するほどなんたらの妻が」というフレーズは、何かのサプリの広告から拝借した。飲んでみるかな。