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米小売ターゲット社の「マナティー・グレー」謝罪騒動に学ぶ、女性向け商品の色名表示のマナーとデリカシー

この記事は約3分で読めます。

アメリカの “Tareget(ターゲット)” という小売大手が、通常サイズより大きめの「プラスサイズ」のワンピースの色名を「マナティー・グレー」と表示したことについて、謝罪したという話。

米小売ターゲット、「マナティー色」ラベルで謝罪

同じ型の通常サイズのワンピースのラベル表示が “Dark Heather Gray(ダークヘザーグレー)” になっているのに、プラスサイズが「マナティー・グレー」って、どゆこと?と反応した顧客がいて、ターゲットは色表示をマナティーグレーから「グレー」に改めたんだそうで。

ちなみに、マナティーは、フロリダ州沿岸などの水中に生息し、最大体長3.9メートル、最大体重は1,500キロにも及ぶという大きな生き物で、体色は灰色。

ずんぐりしたフォルムと愛らしい表情で、日本でも水族館などで人気の生き物ですが、まあ、似てると言われたら、愉快な女性はいないだろうなあという姿形をしてます。

さて、マナティーにちなんだであろう、マナティーグレーとはどんな色なんでしょう。Pinterest(ピンタレスト)で “Manatee Gray” で検索してみました。

そしたら、まさに問題となっている商品の画像が色名つきで、ピンされてました。これが件のワンピース。アメリカの人、GJです!

※2015.05.04追記 Pin画像がリンク切れとなっていたため、改めて検索してみました。2年後の現在も、「Manatee Gray」で画像検索すると、Targetの普通サイズとプラスサイズのグレーのドレスの比較が見られます。

manatee grayの画像検索結果

Target Under Fire for “Manatee Gray” Plus-Size Dress

上記記事で、通常サイズ(上)とプラスサイズ(下)の色を見比べてみたところ、若干色みが異なるような気もしますが、おそらくこれは光の加減によるもので、少なくとも色名を違えることはないだろうというレベル。

これは何らかの意図があるのでは?と感じる人がいても不思議ではない気がします。

ただ、同社は今回の件に関しての声明の中で、

「マナティー・グレー」はターゲットが取り扱っているさまざまな製品に使用されている色名だとも説明している

らしいので、彼らの名誉のために、 “Manatee Gray Target” というキーワードで、調べてみたところ、確かに、ターゲットには、 “Manatee Gray” という色名の他の商品がありました。

マナティーグレーのバスラグ
お部屋の必需品「バスラグ(マナティグレー)」(英語)

では、 “Dark Heather Gray” とはどんな色かというと、こんな色。

ターゲットの通販サイト内 “Dark Heather Gray” の検索結果(英語)

マナティグレーと似た色ですが、件のワンピースの色より黄みが少ないかも。カラーピッカーツール「CPick」で両方の色を拾ってみたところ、だいたいこんな感じです。

マナティグレー ダークヘザー
グレー

ここでふと思ったのですが、もしかして、通常サイズとプラスサイズ、どちらもマナティーグレーとするべきだったところ、誤って通常サイズをダークヘザーグレーと表示してしまった可能性もあるのでは!?

というか、そういうことにしてしまって、「すみません、通常サイズの色表示間違ってました。こっちもマナティグレーでした」とした方が、丸く収まったような気がするんですが。

ただ、いずれにしても、この色名を今後レディスウェアに使うことはできないでしょうね。

あと、他にも大きな動物の名を冠した色名って、何かありませんでしたっけ。もし、そういった色名を女性向けの商品に使っている企業があれば、この機会に見直しを検討したほうが無難かもしれないなあと思いました。

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